【照林山 称名寺】鐘の代わりに巨大な岩がぶら下がったお寺。その謎を調査する。


長野県上水内郡信濃町


品濃町ICを降りたすぐの野尻湖のほとりに

鐘の代わりに岩がぶら下がったお寺があるという情報を入手した




鐘の代わりに岩?




つまり、こういうこと?

つまり、どういうこと?

つまり、どういうことだよ!!




ということで、

鐘の代わりに岩がぶら下がっているというお寺を調査してきた







お寺に到着

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今回調査する疑惑のお寺、【称名寺】に到着。

十勝みたいな景色だ。

こういう場所に住みたい。






これが称名寺の入り口。

入り口からすでにだいぶ森感…






おざわ隊長
てるりんやま…なんとか寺


※照林山 称名(しょうみょう)寺







階段をのぼる

.



これが本殿…っていうのかな?

その本殿の横を見ると





あ、あった。





え?けっこうガチで岩じゃん。

思ってたより岩じゃん!!





いうてもたいした岩じゃないだろって思ってたけど、けっこう真剣に岩だったよ。

やばいよまじ。

まじ岩!





当たり前だけど、後ろから見ても岩。

どの角度から見ても岩!

岩だよ岩!

IWA!







住職との遭遇

.

ひたすらこのぶら下がった岩を舐め回すように見ていると、後ろから声をかけられた。




声をかけてきたのはこの照林山 称名寺の住職の佐々木五七子さん。(「五七子」と書いて「いなこ」と読みます)









五七子さんの位置は、本殿の横に隣接した民家です。


五七子さん
よかったらせんべい食べてかない?


おざわ隊長
じゃあお言葉に甘えていただきます!






せんべいを食べながら五七子さんの色々な事を聞いた。


おざわ隊長
すみません、あれは、なぜ岩がぶら下がってるんですか?


五七子さん
あれはな、もともと鐘がぶら下がってたんだけどね。


五七子さん
戦争で鉄不足でな、鐘は持ってかれてしまったのね


おざわ隊長
ほう


五七子さん
それで代わりにぶら下げたのがあの岩よ


五七子さん
んでな、戦争が終わって、二度とああいう事は起こしちゃいかんということで、戒めの為にずっと岩をぶら下げてるの


おざわ隊長
なるほど!そうだったのですか…



軽く質問したら、全然軽くない回答が返ってきた。











豆知識

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五七子さん
あれ岩ぶら下がってるじゃない


おざわ隊長
はい


五七子さん
実は岩を吊るしてる屋根。あれはまったく固定されてないから、岩をとったら台風とかで飛ばされちゃうんだよ


おざわ隊長
ええ!?まじすか!?






つまりこういうことっぽい。





なんと、この屋根はただ乗っけてあるだけで、岩の重みだけで支えられているらしい。

つけもの石じゃないんだから…

なぜそんな玄人好みに組み立てたのかは全く謎。

屋根ってそもそもそんなカツラみたいに乗っけるようなものだっけ?





ちなみにこの岩

どうやってぶら下げたんだろうか…







碑文

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岩を凝視すると、碑文が彫られている。





目を凝らすとこのような文字が刻まれていることが確認できた。

昭和17年(西暦1942年)とあるので、この岩は太平洋戦争中にぶら下げられたものらしい。

当時は金属類は片っ端から持っていかたらしく、学校の校門なども持っていかれたと文献に記載があります。

すごい時代ですね。







鳴らしてみる

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「ガンッ!」

文字通り、
木の棒で岩を殴った時の鈍い音が鳴り響いた。


五七子さん
まだ鐘があった時はね、四里(約16キロ)先まで鐘の音が聞こえたんだよ



なるほど…なるほどなるほど…


ちなみにこの鐘は、国に持っていかれたあと、大砲の弾に変えられてしまったそうです







戦争の悲惨さ

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五七子さん
戦争で鉄不足でな、鐘の他にも、金属製の仏像なんかも全部持ってかれてしまったのね


おざわ隊長
ええ


五七子さん
そのあとにね、軍隊(日本)から代わりにガラス製の仏具が与えられたのね


おざわ隊長
ガラス製の仏具?なんですかそれは


五七子さん
それがねぇ、戦いに行った婚約者の訃報を受けた若い女性がね、悲しさのあまり寺に来て暴れだしてね、「突撃ー!」って叫びながら「割っちゃったんだよ


おざわ隊長
あ…



なんて哀しい話なんでしょうか。


五七子さん
戦争なんて誰も幸せにならないからね。二度とやっちゃいけないよ


五七子さん
もし、全世界が本当の平和になったら、岩を取り外して、ちゃんとした鐘をもう一度下げたいねえ



ただただ黙って頷くことしかできませんでした。







調査結果

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鐘の代わりに岩がぶら下がっている理由の背景は、戦争という哀しい体験を今後二度と起こしてはいけないという、未来に向けてのメッセージのためでした。

また、住職の五七子さんと会ったのは本当偶然でした。会わなかったら、ただ岩の鐘をカツンって鳴らして終わっていたと思います。

昔のお話、ありがとうございました!



【詳細情報】

  • 住所:長野県上水内郡信濃町富濃3574
  • 映画:夕焼けこやけ〜石の鐘のこだまは〜 という名前でこの石の鐘は映画化もされたそうです。
  • おざわ隊長の感想:★★★★★「目印が無くて見つけるのに苦労しました。でも、行けて本当に良かったと思います。」

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